DELTA 2021(TAV GALLERY)

 

2021年 11月26日 – 28日(プレビュー:25日)

シーサイドスタジオCASO(大阪市港区海岸通2-7-23)

主催:DELTA Executive Committee(岡田慎平/高橋亮)


TAV GALLERY ⧉ より出展

展示作家:熊倉涼子、水木塁

 

 

時代の感性を反映した絵画は、ある種の共感によって成り立っています。その魅力は、ひと目で感覚的に把握することができ、説明するには及びません。しかし一方で、理解するためには努力を要する作品もあります。とりわけ特殊な経験や歴史が参照されている作品では、そのコンテクストを読解することが求められますが、その鍵となるのが「素材」です。

物質的な材料に限らず、絵画のモチーフなど、作品を構成するものを広く「素材」と捉えれば、アーティストが何を背景に、どのような構想を経て、何を提示しようとしているのかを「素材」のもつ情報を手がかりに辿っていくことができるでしょう。

本展では、熊倉涼子と水木塁の2名による作品を紹介します。

熊倉は、歴史のなかで生み出されてきたアドホックなイメージを編集し、さまざまな描写方法を用いながら、人類がどのように世界を表象してきたかについて問うています。水木は、雑草などの植物に注目し、都市というシステムにおける自然と人為の関係を、舗装された道路を再現した画面上でパターン化しています。

「素材」は必ずしもアプリオリな条件ではなく、目の前の作品から「何が素材か」と思いを巡らせることも可能です。二人の作品を通じて「素材」について改めて考える機会を提供できればと考えております。

 

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